公立中学と私立中学って実際どう違うの?

受験情報

今回は昨今の公立中学の進学と私立中学の進学は実際にどんな違いあるのか、我々スタッフの経験もふまえてお話したいと思います!

金額の違い

文部科学省の「子どもの学習費調査」における、学校や塾などの学習費の総額の平均を比べると、公立中学校は年間で平均488,397円に対し、私立中学校は1,406,433円と3倍ほど私立の方が高くなります。

学校教育費、いわゆる学費は公立138,961円に対し、私立1,071,438となっております。

私立の方が高いのは当然ではありますが、少し厄介なのが多くの私立で募集されている「寄付金」の存在です。

一口5~10万円ほどで、任意とはいえ大半は支払っているのが現状で、「本当の学費」より平均額が上がっている側面もあると思います。

受験の参加度合いの違い

ご家庭毎に違いはあるものの、中学受験は親御さんの「参加度合い」が高いと言われています。実際に勉強するのは本人ですが、学校選びや塾選びと、それに伴う受験戦略など親御さんの負担が非常に多い側面と、大人の介入によって「致命的な戦略ミス」などを防ぎやすいという側面があるのが中学受験の最大の特徴です。

一方で高校受験は、親御さんが参加する度合いが下がり、中学受験と比べると不確定な要素が多くなると言えます。

中学3年生のお子様にもなると、本人による意思決定の度合いが強まるため、人によっては高校選びや塾選びなど、その全てをお子様本人が行う場合も少なくありません。

もちろん本人の成長と捉えると非常に喜ばしいですが、塾講師の我々からすると「もうちょっと上を狙えるのに」ですとか「その学校はスポーツやるのには向いていないのに」と思うこともあります。

そのような、本人の自主性とリードしなければならない部分とでせめぎ合いのある、非常に難しい年代に受験をするのが高校受験の最大の特徴かもしれません。

さらに断言できるのが、大半の中学3年生は、勉強や親御さんとの約束よりも、自分が今のめり込んでいる部活や友達との約束の方を優先する傾向があります。

それ自体は決して悪いことではありませんが、受験となると非効率になってしまったり、余計な労力がかかってしまったりと、なかなかに難しいと言えます。

ただし、小学生の時は見いだせなかった、勉強することの価値や意義に気付き始める年とも言えます。また発育の遅いお子さんたちが、後半巻き返す年代でもあるので、期待以上の伸びを見せることもあります。

方針の違い

そもそも公立中学と私立中学で明確に違うのが学校の方針です。

私立はその母体となる学校法人の方針によって明確な特徴があり、本人の性格や希望する進路をもとに選ぶことができます。

例えば、「入学時の偏差値を上回る、難関大学に進学するためのカリキュラムを提供する」ですとか「自由な発想力や好奇心を成長させる」といった、明確な指針があるので、入学後思い描いていた生活からかけ離れてしまうことは少ないです。

では公立中学はどうかというと、あくまでも「公立」という側面から学校の方針や理念は私立ほど重要視されているようには思えません。もちろん学校ごとに多少の特色はありますが、先生個人の個性の範疇に留まるというのが率直な印象です。

また事前に学校の評判を入念に調べて、「あの先生に英語を教わりたい」と思っても任期が過ぎればいなくなってしまうので、入学してから「思っていたのと違う」となってしまうこともあります。

これだけ聞くと私立が優勢な印象ですが、公立は学力レベルやご家庭ごとの方針も様々なので、多様性のあるスクールライフを送ることができるという、定量化できない経験が得やすいとも言えます。

また資金の面では、その金額の安さからご家庭ごとに方針を定めて、「勉強はここに」「スポーツはここに」「体験学習はここに」といった、教育をカスタマイズする面白みへの興味と覚悟があれば、公立も多くの経験や個別最適化された学習ができるという強みがあります。

リブラスタッフの雑談

6/16にリブラスタッフでTwitterのスペースという機能を使って雑談配信をしました。(今後も不定期でやるので皆さんぜひ聞きにきてください!!質問や気になる事などその場でお答えします!!

その配信内で私立と公立の違いを話した際に、こんな会話になりました。

「偏差値低くて人気のない私立校は、経営の観点からも本気で教育改革に取り組むところが増えている。そして実際にめちゃくちゃ面白いことをしている学校も多い」

という内容です。

リブラのスタッフは行政と連携したり、学校で授業をしたりと多くの教育機関と関わっていくなかで、本気で生き残ろうと教育改革に力を入れている学校が増えているのを感じます。

一方で、行政も公民一体となった事業を行っているところも増えているように感じます。

このようなことから、私立と公立のどちらが良いかというのは断言できませんが、

どの環境においてもご家庭ごとにしっかり方針を持つことが重要だと思います。その方針を本人と合意形成した上で私立や公立の選択をすれば、「私立に行っていれば」「公立を選んでいたら」という後悔のない進学ができるのではないでしょうか。

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