都立高校受験の仕組み

受験情報

こんにちは!てつまる先生です!

今回は、東京都の高校受験がどのような仕組みになっているかの記事です!

キーワードは7:3です!

都立高校受験の仕組み

東京都立高等学校入学者選抜は、学力検査による選抜を行う「一般入試」と、個人面接や集団討論を課して選抜を行う「推薦入試」の2種類があります。一般入試、推薦入試ともに、当日の学力検査の結果だけでなく、中学校の各教科の評定を点数化した調査書典点(内申点)も重要になってきます。また、都立高校は他の都立高校と併願はできません。都立高校が第一希望の場合でも、私立高校の併願受験をしておくのが一般的です。

都立高校の受験日と募集人数

例年、東京都の推薦入試は1月末、一般入試は2月末の日程で実施、募集人数は学校によって異なるが、一般入試の方が多いです。

1月2月3月
推薦入試
募集人数:定員の10%~30%
      検査発表     
一般入試
募集人数:定員の70%~90%
     検査発表      

学力検査に基づく入試(一般入試)

学力検査は試験当日に獲得した点数、調査書点(内申点)は3年生の評定が利用され、学力検査と調査書点(内申点)を元に満点が1000点になるように換算します。都立高校の学力検査と調査書の比率は7:3なので、学力検査の得点は700点。調査書点(内申点)は300点満点となり、総合成績の上位から順に合格となります。

学力検査の科目は国語・数学・英語・社会・理科の5科目で、基礎を重視した共通問題(マークシート方式)で行います。

自校作成問題やグループ作成問題を出題する学校もあります。

英数国が自校作成問題。理社は共通問題の高校

日比谷、西、国立、戸山、立川、八王子東、新宿、墨田川、国分寺

英数国がグループ作成問題。理社は共通問題

白鴎、両国、富士、大泉、武蔵

英語が自校作成問題。数国理社は共通問題

国際高校

※富士、武蔵は2021年から、両国、大泉は2022年から高校からの募集を停止しました。

自校作成問題、グループ作成問題には応用問題が含まれ難易度が高く設定されています。志望校に合わせた対策が必要です。

調査書について(一般入試)

調査書に記載されるのは3年生時の9教科の評定です。その評定を300点満点で点数化します。実技4教科は2倍で考えるので、非常に大事です。

英語+数学+国語+理科+社会+(音楽+美術+技術・家庭+体育)×2=調査書点素点(65点満点)

調査書点の満点(300点)×評定の合計点÷評定の満点(65点)

=調査書点

これが調査書点の計算方法です!

1,2年生は実際に自分の調査書点を計算してみて、行きたい高校に行くにはどのくらいの調査書点(内申点)が必要なのかを確認しておくといいでしょう。

次の評定はAさんの評定です。

国語数学英語社会理科音楽美術保健体育技術・家庭
354543324

まずは合計点を出しましょう。

①学力検査のある5教科の合計

3(国語)+5(数学)+4(英語)+5(社会)+4(理科)=21

②学力検査のない4教科の合計を2倍に

3(音楽)+3(美術)+2(保健体育)+4(技術・家庭)=12

$$12×2=24点$$

①+②=評定店の合計

$$21+24=45点$$

調査書点の満点は300点、評定の満点は65点なので、

$$300× \frac{45}{65} =207.692…点$$

となり、小数点以下は切り捨てる決まりなので、Aさんの調査書点は207点となります。

Aさんの学力検査5教科の合計点を以下の点数とします。

国語数学英語社会理科
7585657075

合計点は370点なので、

$$ \frac{370}{500}×700=518点$$

これが学力検査の得点です。

そして、学力検査の得点に調査書点を加えた点数が合格を決める総合得点になります。

$$207+518=725点$$ となります。

推薦に基づく入試(推薦入試)

都立高校の推薦入試は、一般入試とは違い学力検査がなく調査書と個人面接や集団討論などの当日検査によって合否が決まる。出願には通っている中学校の校長先生の推薦が必要です。推薦入試の募集人員は普通科のほとんどが定員の20%と少なく、倍率は平均2倍以上のところが多いです。

推薦入試の合否判定方法

調査書

記載される評定は中3のみで、9教科5段階45点満点の評定、または9教科のABC3段階の観点別評価が使用されます。(大半は5段階の評定を使用します)

当日検査

個人面接:全校で実施

出願時に志望理由等を記入し、提出した自己PRカードを資料にして実施されます。受験生1人につき10分程度です。

集団面接:ほとんどの学校で実施

5,6人のグループとなり、テーマを与えられ討論します。討論の内容からコミュニケーション能力や協調性、思考力、判断力、表現力などが評価されます。

小論文または作文・実技検査・学校指定の検査:3つのうち、必ず1つ以上が行われる

普通科では、ほとんどの学校が「小論文または作文」が選択されています。

推薦入試の選抜方法

選抜は調査書と当日検査を各学校が決めている配点で点数化して行います。配点は、調査書点(内申点)を50%以下とするルールがあります。その合計得点の上位から順に合格となります。

▼令和3年度の都立高校の配点例

     調査書(内申)個人面談・集団討論小論文・作文
広尾500300200
50%30%20%
目黒450150 300
50%16%32%
駒場360180180
50%25%25%

推薦で合格を狙うなら調査書点をしっかり対策しよう

東京都の調査書に記載されるのは中学3年生の評定のみですが、3年生の評定は1・2年生の成績を加味した点数がつけられるので、1年生のうちから定期テストや提出物に取り組みましょう。

また、理科・社会は単元ごとに必要な知識が変わってくるので、きちんと試験対策しましょう。

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