こんにちは!引き続きてつまる先生です!今回は前回の共学か別学かのテーマで、「モテ」とコミュニケーションに関して書きたいと思います。
「モテ」に関して
なぜ男女別学の方が共学よりも学業が優秀な傾向にあるのでしょうか。番組でも中心的な議論となっていましたが、恋愛面がその一因になっていることは間違いないでしょう。男女別学出身の人は、異性の目がなかったからこそ、学業のみならず自分の趣味や興味のあることに没頭できた、と言います。確かに「モテ」たいという感情は中高生に限らず、誰しもが持つ感情でしょう。この「モテ」という感情は、「学内ヒエラルキー」、また「いじめ」というより大きな社会問題にも繋がってきます。もう少し深くこの「モテ」というものを考えてみましょう。
学校のヒエラルキー
学校にはヒエラルキーというものが、明確に境界線があるわけではありませんが、なんとなくおぼろげに存在します。例えばカッコイイ、可愛い人だったり、コミュ力がある人、若者言葉で言えばウェーイ系の人が上で、ガリ勉やオタク、コミュ力が低い人、容姿コンプレックスがある人が下といったように、歪ではありますが一般的にはどの学校もこのようなヒエラルキーが構成されています。このヒエラルキーの中の「モテ」というカテゴリーが、男女別学出身の人の多くが、関係がなかった、と言います。中高共学出身の私の場合、「モテ」ている人がヒエラルキーの上にいるような感覚が実際にありました。また、私自身も女の子の評価、人気を気にして行動し、男の子にとっての「嫌な奴」になったり、またその「嫌な奴」にならないように逆に女の子に冷たくしたりと、今考えればよくわからない行動をとっていたと思い出しますが、いわば男の子の「嫉妬」というものが存在したと思います。それが「いじめ」として表れる可能性もあるでしょう。大人の世界でも「嫉妬」からくる「いじめ」の話も珍しくない話で、こどもの世界ではなおさらです。
別学の場合
ところが男女別学の場合、この「モテ」というカテゴリーに左右されない環境であるため、「嫉妬」というものがない世界です。したがって、嫉妬からくる「いじめ」というものが比較的少ない環境であると言えます。男女別学出身者は、「モテ」を意識する必要がないので、異性の目を気にせず自分の好きな事や勉強に没頭できたことが青春時代の財産であったとよく耳にします。もちろん共学がそのような環境でないとは言いませんが、別学の方がよりその環境にあるということを強調しておきます。
一方で、番組では、男女別学出身者はイメージする青春時代の甘酸っぱい思い出を作りたかったとも話していました。たしかに、男女別学だとそこに対する憧れは一生残るかもしれませんね(笑)しかし、青春時代を甘酸っぱい思い出で彩れるのは共学出身者の中でも一握りです。私も青春時代を白球に捧げた身で、甘酸っぱい思い出を持ち合わせていません… 男女別学では甘酸っぱい思い出は作りづらいかもしれないけど、共学校でも多くの人が甘酸っぱい思い出を作るわけではないでしょう。
コミュニケーションに関して
コミュニケーションについてはどうでしょうか。
共学のメリットとして、最も重要なものは異性とのコミュニケーションの取り方、距離感を学ぶことができるという点でしょう。番組に出演されていた女子校出身のシブヤミツキさんは、共学の大学に入って青春するということだけを目標として勉強していましたが、大学に入って始めの方は男の子と何を話していいのかわからず、2年生になってやっと話せるようになったそうです。
また、別学出身者は同姓とつるんでいた頃が楽しすぎて、いざ共学に入ってみると現状の人間関係に満足できず、自分の殻に閉じこもってしまうような現象もよく聞く話です。社会においては必ず男女の関わり合いの中で生きていくわけですから、異性に対して理解する機会、コミュニケーションの機会が断絶している環境は適切ではないでしょう。もっとも、共学でも異性とのコミュニケーション能力が低い人はもちろんいますし、別学でも異性に対して積極的に話せる人もいます。しかし、少なからず別学の場合コミュニケーション能力に悪影響を及ぼす可能性は否定できないでしょう。したがって、学校外のコミュニティにおいて男女間のコミュニケーションをとる機会を設けることでカバーする必要があるでしょう。
今回は男女別学か共学かというテーマに対して、「モテ」とコミュニケーションという観点からのアプローチでした。次回は、「ジェンダー」という観点からお送りいたします。お楽しみに!
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